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アップルウォッチ外来
(スマートウォッチの心電図で不整脈が検出された)

アップルウォッチで「不規則な心拍」の通知がきた方へ

スマートウォッチスマートウォッチには、様々な身体の状態をリアルタイムに把握できる機能が備わっています。アップルウォッチには、家庭医用医療機器として厚生労働省の承認を受けた家庭用心電計プログラムと家庭用心拍数モニタプログラムが搭載されています。当院のアップルウォッチ外来では、基本的にアップルウォッチを利用されている方を対象にした診療を行っています。ただし、他のスマートウォッチをお使いの方でも受診が可能です。

アップルウォッチで、「心房細動の疑い」の通知を受けた、または心電図データの解析・分析で「高心拍数」「低心拍数」「判定不能」などと表示された場合、不整脈が起こっている可能性があります。心房細動は重篤な脳梗塞を起こす可能性がありますが、心房細動患者の25%には症状がないとされています。症状がなくても治療が必要で、放置してしまうと心不全や脳梗塞につながる可能性のある不整脈を発見するために、アップルウォッチは有効です。ただし、アップルウォッチの通知は正確な診断ではありません。アップルウォッチで通知を受けたら、できるだけ早くご相談ください。

当院のアップルウォッチ外来では、問診やデータの確認を行った上で、専門的な検査を行って診断し、データと検査結果について詳しくご説明した上で、必要な治療につなげています。

アップルウォッチの心電図機能の精度について

アップルウォッチからの通知や記録が診断に役立ち、適切な治療につながったという症例はすでに海外で数多く報告されています。また、延べ42万人が参加した臨床試験では、アップルウォッチが心房細動陽性と判断した陽性的中率は84%と報告されています。
アップルウォッチは、一定の条件下で判定されており、心房細動の全てを検出できるということではありません。アップルウォッチの通知や心電図の解析結果では確定診断できませんので、医療機関を受診して心電図検査などを行った上で医師の診断を受けてください。また、動悸、胸痛、息苦しさなどの症状がある場合には、アップルウォッチのデータでは特に問題がなくても速やかに循環器内科を受診する必要があります。

新中野なべよこ内科のアップルウォッチ外来

アップルウォッチを使っていて、「不規則な心拍」の通知を受け取ったら、当院のアップルウォッチ外来にご相談ください。

不規則な心拍があった場合には、実際に不整脈が起こっているかどうかをまず確かめます。不整脈が認められた場合には治療が必要な不整脈か、経過観察で十分な不整脈かを判断します。治療が必要な場合には、全身状態や併存疾患、年齢、ライフスタイルなどに合わせた治療内容の検討を行います。

アップルウォッチ外来では、問診、アップルウォッチのデータ確認、診察、心電図などの検査を行って総合的に診断して最適な治療内容をご提案し、患者様と相談しながら治療方針を決めています。

アップルウォッチの通知で無症状の危険な心房細動を発見でき、重篤な発作を起こさずに治療へつながった症例も報告されています。もちろん、100%発見される訳ではありませんが、心身への負担なく日常的に計測できることから、発作時だけ生じる不整脈の検出に適しており、早期発見に役立ちます。

当院では循環器内科の専門的な診療を行っており、不整脈をはじめ、心臓や血管に生じる幅広い疾患の検査・診断・治療を行っています。アップルウォッチで不規則な心拍があった場合や、アップルウォッチのデータでは特に問題がなくても胸痛や息苦しさ、動悸などの症状がある場合には、できるだけ早くご相談ください。