フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)について
フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)について
当院では、従来の注射によるワクチンに加え、鼻にスプレーして接種する 「フルミスト」 を取り扱っています。
特徴
-
弱めたインフルエンザウイルスを使った「生ワクチン」です。
-
鼻からスプレーするため注射の痛みがなく、小さなお子さまにも接種しやすい方法です。
-
2歳~19歳の健康な方が対象となります。ただし、当院では接種対象を小学生以上の方のみとさせて頂きます。
接種できない方
次のような方は接種を受けられません。
-
妊娠中の方
-
重い喘息をお持ちの方、または最近ゼーゼーする症状があった小さなお子さま
-
免疫力が低下している方
-
卵に強いアレルギーのある方
-
アスピリンを内服している2~17歳の方
副作用について
-
よくある症状:鼻水・鼻づまり・のどの痛み・軽い発熱
-
まれにみられる症状:喘息の悪化や呼吸が苦しくなる症状
-
ごくまれな症状:じんましん、呼吸困難、顔の腫れなどの強いアレルギー反応
接種費用、対象者、接種時期
-
1回:9000円(税込)
※通常の不活化ワクチンとは料金が異なります。【対象者】
小学校1年生から高校3年生まで【接種時期】
2025年10月1日~2026年1月31日【ご予約】
フルミストをご希望される方は必ずお電話での予約をお願いします。(完全予約制、数量限定のため)【注意事項】
※高校生の方は予診票に保護者の方のサインが必要となります。
(事前に予診票を受け取り、当日サインをしたものを持参していただくか、保護者の方同伴でお越しください。)
※小中学生の方は保護者同伴でお越しください。
フルミストは中野区在住の小中学生の方のみ4000円の補助が受けられます。
小中学生の方はクリニック到着後に院内にございます中野区の専用の問診をご記入いただきます。
予約方法
-
完全予約制です。必ずお電話または窓口でご予約ください。
-
在庫に限りがありますので、接種を希望される方は早めのご予約をおすすめします。
ご案内
-
接種前に医師が体調や持病を確認し、適応を判断いたします。
-
接種後に体調の変化があれば、すぐに当院へご連絡ください。
インフルエンザの流行前に、体質や年齢に合った方法で予防接種を受けていただくことをおすすめします。
よくあるご質問(FAQ)
-
Q1.フルミストはどんなワクチンですか?
弱毒性生ワクチンです。
副反応として、発熱や鼻水・咳などのインフルエンザ様症状が出ることがあります。
フルミスト接種、前後4週間は他の生ワクチン(麻疹風疹・水痘・おたふくかぜなど)の予防接種は受けないでください。
Q2.ワクチンの効果はいつごろまで続きますか?
・接種後2週間すると効果が現れ、約1年間持続するといわれています。
・過去にインフルエンザワクチンを接種したことがない場合やインフルエンザにかかったことがない場合、1回
の接種では効果が低い可能性があります。また、風邪やアレルギー性鼻炎で鼻が詰まっている時にフルミス
トを接種した場合に十分な効果が得られない可能性があります。
・効果は100%ではなく、感染することもありますが、重症化予防が期待できます
Q3.フルミストの接種に注意が必要な人はいますか?
・喘息の診断を受けている方
・卵アレルギー、ゼラチンアレルギーを持っている方
・サリチル酸系医薬品(アスピリンなど)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用している方
上記当てはまる方は、医師にご相談ください。
Q4.接種後の注意点はありますか?
・接種後30分間は、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難など)の急な副反応が起こることがあります。医師とすぐに連絡が取れるようにしておきましょう
・接種後1~2週間は乳児や重度の免疫不全の方との接触を可能な限り控えましょう。
・接種後、約2週間くらいはインフルエンザの抗原検査やPCR検査などを受けてしまうと陽性になる場合があ
ります。(フルミストを接種したことを医師に伝えてください)
Q5.「水平伝播」ってどういうことですか?
・飛沫や接触によりワクチンウィルスが家族などにうつる可能性があることを水平伝播といいます。
・接種後しばらくは鼻腔内に弱毒化されたウィルスが存在するので、妊婦や2歳未満のお子さん、免疫不全の
方のいる家庭でフルミストを検討されている方は、必ず医師に相談してください。
Q6.ワクチン接種後、すぐにインフルエンザにかかったらどうすればいいですか?
・フルミスト接種後抗体ができる前に、タミフルなどの治療薬を内服するとフルミストの効き目が低下してしまう可能性があります。必ず医師に申し出てください。
Q7.フルミストを点鼻したあと、鼻をかんでもいいですか?
・薬がすべて出てしまうわけではないので、接種後に鼻をかんでもかまいません。
・喉に薬剤が垂れることもありますが、飲み込んでも問題はありません。
Q8.注射や鼻の検査を嫌がります。点鼻できますか?
・両鼻に0.1mlずつ薬液を噴霧するのでじっとしていられるお子様が対象です。動いてしまったりしてうまくできなくてもやり直しはできません。